圓能院のいわれ

圓能院(圓能院)本堂建立の経過報告

圓能院本堂建立の経過について、ご報告させていただきます。

去る平成11年の総代世話人会において、旧本堂の屋根修理・耐震工事を検討いたしましたところ、予想以上に高額の費用がかかることが判明したために新本堂の建立を計画いたしました。

新本堂の建築期間中に、法務を執行する仮本堂が必要となることから、平成13年6月に観音堂を建築いたしました。

同年7月28日に本堂建立委員会を結成し検討を重ね、平成15年3月に勧募のお願いをいたしましたところ、皆様のご理解をいただき、総額4億2千万圓のお申し込みを頂戴しました。

皆様からの貴重なご寄附を有効に活用するために、圓能院本堂建立委員会にて建築計画を練り上げました。その結果、建築施工業者は飛島建設株式会社(東京都千代田区三番町)に決定しました。

平成19年3月25日に古式に則り上棟式を執り行いました。すべてが順調に運びまして、同19年12月には無事故で見事に完成しました。

本堂内のご本尊、弘法大師像、興教大師像などの諸仏像と、須弥壇や天蓋などの荘厳具は旧本堂のものを修復して納めました。

落慶式報告

平成20年5月6日午前11時に67名のお稚児さんが小田小学校を出発し、商店街を通り圓能院までお練り行列を行い、本堂前で加持を受け、健やかな成長を祈願しました。

12時から例年のお施餓鬼にご助法頂いている金嶺会の10ケ寺のご住職方と、当山住職の導師のもとに落慶法要が厳修されました。

法要に続いて、檀徒総代・本堂建立委員長 八木下喜治様より、「檀信徒の皆様のご理解とご協力のおかげで見事な本堂が完成し、ご先祖への感謝の気持ちと、子々孫々への思いが形となった」と式辞を述べていただきました。

次に、真言宗智山派から頂いた賞状が、真言宗智山派神奈川教区長 延命寺ご住職今野隆道僧正から当院檀信徒総代・本堂建立委員会 會田勝規様へ授与されました。

続いて、圓能院住職より、飛島建設株式会社取締役執行役員 大丁佳雄様、小島建設代表取締役社長 小島隆様に感謝状が授与されました。

さらに、金嶺会を代表して、東神奈川の金藏院ご住職 佐伯隆弘僧正よりご祝辞を頂戴しました。

檜の香りがする本堂内で、琴:藤木豊乃様・近藤智子様、鼓:望月太三郎様による筝曲、三味線 杵屋五吉郎様・杵屋五三吉次様、囃子:望月太三郎様・望月太津之様・福原寛様による長唄が奉納され、見事な演奏により式が一層華やいだものとなりました。

ご挨拶

5月6日の落慶式を無事に迎えられましたことに対して、心から感謝申し上げます。新本堂はバリアフリーで、玄関からスロープを通って車椅子でも本堂内にお入りいただけます。本堂の床は石張りで椅子に座ってお参りできます。また、新本堂は冷暖房完備ですので、年間を通して本堂内は快適です。

新しい閼伽所(水場)ができましたので、多くの方にとって今までよりも桶を持って歩く距離が短くなると思います。

本堂脇には新しい墓地が整備できました。お申し込みは圓能院前の阿部石材店にお願いいたします。また、永代供養墓も新設されました。後継者がいらっしゃらない方、娘さんが嫁がれた方、子どもたちにご自身の供養の負担をかけたくない方々のお骨をお祭りする共同のお墓です。ご関心をお持ちの方は当院にお問い合わせ下さい。

本堂落成により、圓能院の境内整備が完了いたしました。しかし、墓参の折や法要時にご不便を感じられることも多々おありだと思います。そのような時には積極的に当院におっしゃってください。圓能院が皆様の生活の中に安らぎを感じられる場所であるよう、これからも前進したいと思います。

旧本堂の改修を検討し始めてから9年という長い歳月をかけて圓能院の本堂が立ち上がりました。その間建築委員の皆様には、多くの会議にご出席いただき、近隣寺院の見学や桑名に材木検査に立ち会っていただくなどの多大のご協力のお陰で、われわれの期待を上回る素晴らしい本堂の姿を見せてくれています。

檀信徒の皆様には、多大なるご浄財を頂戴いただきましたことをここに改めて御礼申し上げます。

平成20年5月6日
圓能院住職 佐藤 隆賢

落慶法要 動画